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Posted by naturum at

2012年01月20日

米国で話題のSOPAに思うこと


いま米国を賑わしている、SOPA法案。
Stop Online Piracy Act(オンライン海賊行為防止法)
 ※詳しくはこちらを

私も最近知ったのですが、簡単に言うと、著作権保護の観点から、違法と思われるコンテンツを載せたサイトを強制停止できると言ったらいいでしょうか。

これだけ見ると「まー違法なんだし当たり前か」なんですが、

 「違法なコンテンツが載っているwebの検索結果を出したGoogle検索も違法だから、Google自体を止めよう」
 「YouTubeに著作権に抵触する違法な動画が載っているからYouTube自体を停止」
 「facebookに不正な書き込み発見。facebook全体を停止」
 「ヤフオクに著作権侵害の品が1つでも出品されたら、ヤフオク自体停止」

なんてこともできるような条項が含まれているようで、そりゃーIT企業から猛反発。
ユーザーからも「検閲だっ!」と猛反発で、米国内でブラックアウトと呼ばれる反対デモにまで発展しています。
wikipediaは24時間使用停止にして反抗。
googleやAmazon,facebookなども当然反対声明。
この勢いに押され、ホワイトハウスからも「この法案反対」とか言い出す始末。


この法案の賛成者は、当然著作権保護メーカーで、CDやDVD、BD等々の音楽映像メーカー達なんですが、これまた当然ながら不買運動に発展しています。その余波を受けて、メーカーも次第に「反SOPA」を表明しだす有様。


ま、当然ですね。

でもさすが米国。「自由」という言葉にはとても敏感で、それを守ろうとすると一致団結する姿はさすがです。
日本で同じ事が起きたらどうなるんでしょうかねぇ。
2ch撲滅とか警視庁が動いているとは言っても、そう大きなニュースや動きにもなっていないし。


それはさておき、インターネットの世界に限らず、人って一度手にした自由を捨てるって事はできない生き物じゃないかと。
だからそれを成し遂げるために進化してきたし、その度に旧体制vs新体制、アナログvsデジタルなんかの戦いがあり、おおよそ新しいほう=利便性が良い方が大衆を味方につけて勝ってきたのではないかと思う。


今回の著作権に関してもそう。
いち個人的な見解ですが、彼らは著作権保護とはいいますが、それを新しいインターネットの世界で自分たちを守れるような、またそれ且つユーザーに利便性が高いものを提供してこれなかった責任があると思っています。メーカーとして。
だからユーザーはそんなメーカーに呆れて、いろいろの策を講じた結果、違法性はあるものの、より便利な方向=デジタル化へ進んだ。こんな事、もう10年以上もやっていることなのに、まだそれが提供できず、結局「法律で強引に止めちゃいましょう」では誰も納得しない。

Appleが楽曲をネット課金配信したときも「絶対潰す」と息巻いていたのに、いまやこっちが主流。
最近はやりの本の「自炊」だって、業者潰しに躍起ですが、そんなことが主眼じゃないんですよね。要は「ユーザーはデータのデジタル化」を求めているんです。私も本がデジタル化されて、PCでもAndroidでもネット経由で読めれば金払って読んでもいいと思ってる。無論紙デバイスが良い人はそっちを買えばイイ。でもさ。いまはデジタルのものが無いから、仕方なくみんなスキャンしてやってる。

それをネットで配布するから問題なのだし、著作権保護を否定するつもりもない。
でもそれを守るために、インフラ自体を否定するというのはナンセンスすぎる。

だったらそういうインフラを、彼らが言う著作権保護可能なインフラを創り上げてみろって。

駐車場が無いのに、「道路は駐車禁止」として、停めてある車を一斉にレッカー移動するのと同じ。
駐禁するから、車メーカーは売っちゃダメと言っているのと同じ。


大衆はもう利便性ほ手に入れた。
後戻りはできないんですよね。


私のスマホに入っている32GBのmico SDカードは、わずか1cmほどの大きさ。
これに、本が200冊以上入っちゃう時代なんです。
わざわざ本を持ち歩く必要はなくなった。本棚だって必要ない。
今は大学だって教科書はPCやiPadの時代だ。
カバンにCDをバサバサ入れておく必要もない。
車のグローブボックスの中がCDだらけである必要も無い。

こういうユーザーのニーズは必ず次の世代を築いてきた。
これってある世代のデバイス/メディアが変わろうとしているって事。
逆に言えば、ビジネスチャンスはそこにゴロゴロ転がっているはず。
ユーザー潰しや、IT企業潰しに走るのではなく、もっといまユーザーがやっている事、欲している事を前提でビジネスを進めてほしいです。「今までのやり方を守るために法律を作る」のではなくね。

まぁ私の見解は、SOPAの構想やメーカーからすると、揚げ足取りだっ!と言われそうですが、今住んでいるこの世界を取り上げて欲しくない。ただその思いです。

この戦い。退化するか進化するか。そういう戦い。

英語版Wikipediaのコメント。正にそのとおり。自由を奪うな!
「Imagine a World Without Free Knowledge(自由に知識を得られない世界を想像してみたまえ)」


  
タグ :SOPA著作権