2014年08月23日
クレームも笑えるレベルは恐ろしい

クレームも「ここまで難癖つけられたら笑える」と言ったことがありました。
しかも釣具屋で。
ちょっと前のことですが、ふつーに釣具屋で買い物していると、レジ前でおばさんと店員が言い争っていた。
おばさんが手に持っていたのは、初心者釣具セットのようなもの。
振出竿で、黄色とピンクのロッドでリールがセットになっているものですね。
その言い分が。
おばさん「あんた! これ買えば"釣れる"って言ったのに、釣れんかったやないの!」
店員「はい?」
お「あんたたちがこれ買えば釣れるって言ってたから買ったのに。海に行っても釣れなかったって言ってるの!」
店「釣りが・・・できなかったというのは?」
お「あーもう。まずね。これなに? このセットだけじゃなくて、いろいろ必要なんじゃないの!」
店「・・・」
お「なんか・・付けなきゃいかんかったんですよ」
店「餌、、、、とかでしょうか? 」
お「そう! そういうの言ってくれんと! 海行ってすごい困ったんです!!」
店「そ、そうですか・・・」
お「そうですかじゃない!ちゃんと説明しないといけないじゃないの!」
店「はい。それは大変失礼しました」
お「それはね。海で周りに聞いてやっと知りましたよ。必要だって。」
店「・・・」
お「あのね。それでこれ、いろいろと糸結んだりしなきゃならないじゃない。そんなのも分からないから凄い苦労したわけ」
店「・・・・」
お「そういうとこも説明しておいてくれないと誰も分からないわよ!」
店「(不本意ながら)失礼いたしました。」
お「で。一番の問題は"釣れない"わよ。これ。」
店「はぁ・・・釣りができなかったのでしょうか?」
お「違うわよ! 釣れてないの! 魚が! 」
店「釣りはできたんでしょうか?」
お「そうね。それはできるわ」
店「はあ」
お「釣れないのよ。魚が。」
店「(やっと争点が見えた感じ)・・・それは釣りですから、あとは自然相手ですし・・・」
お「そういうことじゃなくて、"これを買えば釣れる"とこの店で言われたから買ったわけなのよ。分かる?」
店「それはですね。釣るという行為ができますよという意味で言ったわけですが、誤解があったのであれば失礼いたしました」
お「謝られてもねー。この道具もう全部いらないから返金して。」
店「それは!! さすがに一度使用したものは・・・」
お「だって詐欺にあったみたいなものでしょ。私」
店「(絶句)・・・・他の方は釣れていたという感じでしょうか?」
お「そうよ! 私と息子だけ釣れないのは、これ(釣具)がおかしいからでしょ」
店「いや・・・そういうことでは・・」
お「あんたたちのせいで、子供との時間が無駄になったのよ! じゃあ時間を返しなさいよ!」
店「さすがにそれは・・・」
お「あんたたちねぇ。とにかくひどい対応してるわけでしょ。誠意ぐらいみせなさいよ」
店「(絶句2)・・・」
と、こんなやりとり(^_^;)
難癖の付け方が、意図的じゃなくて、おばはんが「素」で、本当に初心者セット買えば釣れると思い込んでいる(と思われる)所が、連れと一緒にいて爆笑ものでした(^_^;)
しかしこの人の考え方は怖いっすね。
この論法で行くと、スキーとかスノーボード、野球、テニスなどなど、アナログな技術を習得していくものに関しては全てアウト。
電子レンジのように、ボタン押せばだれでも結果が同じものでないと許せないんでしょうね。
店員さんが不憫でした。
ここまでの論理でいつも客相手しているわけではないですからねぇ。
とは言っても、「これが釣り始めます」という相手に、餌の存在を説明していなかったあたり、不備があったのは否めない感じで、ある意味そこで相手を見抜ききれてなくて、面倒そうだからスルーした結果に至っている感じがします。
結局お店側は、初心者セット自体が安いこともあってか、面倒なのもあって、返金に応じていました。
まぁ「クレームは宝」とかのパターンもありますが、この方の場合は潔く手を切ったほうが長い目で見て正解な気がします。
こういう、一般常識からかけ離れた人がいるから怖いんですよね。
昔、PCサポートしていた時代、オペレータが2度エスカレーションしてラチが開かないからと対応を代わった事を思い出しました。
それは大学の助教授(おばさん風)からのクレームだったのですが、
「PCを50台おたくから買ったが、設置に誰も来ない。だから学生に1人1万円(x10人)でバイトさせて設置した。だから10万円請求します」
というもの。
これ、「PCの設置は業者がするもの」という先入観から入ってるんですね。
ですが、大学でPCを手配した人はその設置をメーカーに頼んでいない。要はサービスとして存在しているのに、それを買っていないし頼んでもいないから、PCメーカーはやらないしできないんですよという説明で終わったのですが、それはあくまで結果として認識してもらったもので、それを理解できるまで30分要しました。この助教授には。
まぁ我々からするとそれで終わりだからいいんですが、普通は設置に来ない段階でおかしいと思ったら、大学の購買部とか、それを手配した人に聞くべきで、それもせず、ポケットマネーで10万円さくっと学生雇ってしまうあたりが、我々からすると非常識すぎる。しかもその10万円をメーカーに請求すればいいやと考えているあたりも結構怖い論法。
とまぁ、世の中はこんな怖い論理で成り立っている方もいらっしゃるというお話でした。
それにしても釣具のほうは・・・絶対釣れる道具だったら、趣味として面白くないなーと思いますね。
漁師はそれでいいけど、たとえそれが100万円のロッドであっても絶対買わないですね。
Posted by Uni at 22:14│Comments(0)
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