お受験事情がすごいことになってた

Uni

2013年08月02日 20:18


ちょっと前の話ですが、私立中学の説明会に行ってきました。

そう。うちの息子は小学六年生で、今春受験するのです。
「私立に行かせたい」という希望は私もかみさんにも全く無いのですが、
以前ちょっとブログにも書きましたが、私の地区から行く公立中学が・・・・それはもう荒れてまして。
その結果、息子の小学校から私立中学受験を希望している子は70%という状態なんです。
我々の子供時代からは、それはもう考えられないほど塾漬けで可哀想ではありますが、
昨今はこれが当たり前みたいです。

息子も偏差値的には、ごくごくふつーのもので、別段「かしこい学校に行かせて、後々楽させてやりたい」とか全然思ってなく、公立に行きたくはないが、死にもの狂いで受験して合格して・・・とかも思ってない感じで、他の猛烈受験小学生からみれば、楽ちんな受験生活を送っているように見えます。

ただそれでもいくつか候補となる学校は、実際に目で見ておいたほうが実感も湧くし、息子も「ここなら行きたい」と思えるようになれば、少しは勉強のやる気にも繋がるかなーとか思って、学校見学は時々行ってます。

で、先日行ってきたところが、受験システムがなかなかのものでした。

まず日程。ほかの学校と重なる可能性も鑑みて、最近は3-5日はテスト日がある。
ここは5日間連続で、どこに受験してもいいと。
で凄いのは、1回の登録で5日間全て受験も可能です。
もちろん受験費用も1回分だけ。

更に凄いのは、例えば2回テストを受けて、国語と算数が科目ならば、2回のテストの良いほうだけの科目点として採用してくれるのです。1回目の国語が良くて、算数がダメなら、二回目のテストで算数挽回すれば、1回目の国語と2回目の算数の点が採用されて、総合で合否判断してくれます。

そしてもっと凄いのは、中間点を取ってくれる点。
例えば。算数の問題で、配点が5点の問題があった場合、間違えていたら普通は0点。
ですが、
ここは計算式や図形など、答えを導き出す段階をメモで書きながら解いていれば、またその過程が正しいと判断できれば、過程点を鑑みてくれます。そう。1-4点配分してくれる。
昨年の問題も頂いたのですが、確かに1問1問が空白が大きく、書き込めるスペースがある。

※ただ、ここまで手厚いという事は、他の受験生も同じ条件ですので、
 たまたま点数が悪かった受験生は減るわけで・・・・
 ギリギリのラインで受験する人には、ドキドキなシステムでもある。


受験生のために、非常に手間がかかることをやってくれているんですね。
ちょっと感動しました。

少子化で、偏差値自体に特筆すべきことが無い私立中学だと、自然淘汰の波が来て、いろいろと学校側も考えていかねばならないのかもしれないなとか思ったりしていたのですが、それでも飲み込まれないようにするために、一つは受験対策をしてますよというのはいいこと。またそういう取組みをしているということは、授業内容なんかもCreativeだったりするのかなとか思いました。

実際、見学会では生徒が来ていて、授業内容や部活、施設の説明をしてくれたので、話したりする機会もあったのですが、中2、中3の生徒としては非常に「いい子」でした。もちろん"できる子"を選んで、説明に出しているとは思うのですが、それでも息子と同じ偏差値で、これほどまでにしっかりしているのかと思ったりしてしまったわけです。

授業内容もいろいろと説明受けましたが、完全英語環境の外人講師が家庭科の先生だったり、英語ランチがあったり、中2の段階で海外にホームステイしたり、はたまたホームステイ先の国から1か月ほど30人くらい生徒が来て交流したりと、Global化の流れに乗って私立ならではの授業形態だったりしてます。クッキング体験みたいなのがあったのですが、もちろん外人先生で、完全英語なんですが、サポートしていた中学生が英語ペラペラで先生と談笑しながら作っているのを見て、これは・・・と驚きましたし。すごいことになってんすよ。

ここで地元の公立中学に目を向けると・・・・
良くわかってなくて言っちゃいますけど、きっと旧態依然なんだろうなーと。
少子化対策とか、学校改革なんて、「公立」なんでできなさそうだし。まー無理でしょう。
追い込まれた私立は、確実に改革を実行して、人間力を伸ばしているように感じてます。
そりゃー公立よりは高い金だしてるから差別化は必要ですけど、やはり私立同志で少ない子供に選んでいただかなければならないという競争社会にいると、毎年差別化の為に・・・結果、子供たちの為により良い授業や体験、育成、自立力なんかを付けて行けるようになっていってるのではないかと。もちろん学校によってはまだそこまでの意識は無いのかもしれないけど、私の息子が中の下あたりの偏差値の為か、そういう私立中学が一番苦しいのか、結構特色があって面白い。
そうやって「あ。ここいいね」と思われる努力をしている私立と、いままでのやり方しか踏襲しない公立とでは、莫大な差が出てしまう気がしてきた。

私や妻は、中学・高校も公立で、息子の地元の公立中学が荒れてなければ、何も考えず「公立で」と言ってました。間違いなく。ただ、こうやって私立中学見学会に出て、いろいろ説明聞いたり、実際学校の雰囲気、生徒と話したりしていると、全然違うと感じる。こちらの学校に通わせてやりてーとか思ってしまう魅力がある。
もちろん反面、荒れた学校でもまれるのも、そらまたいい社会勉強だし、学校という狭いながらもヒエラルキーやら力関係があって、それをどういう形で乗り切るのかというのも、結構大切な経験だとは思いますが、自主性を伸ばして、いろんな興味へのポテンシャルを上げていくチャンスを多くくれるのは、私立なのかなーと確信した。
そして、何かをより良い方向に変えていこうという試みが多くみられるのは、とても気持ちがいいのです。

【送料無料】私立国立公立中学受験学校案内(2013年入試用 関西・中国・) [ 日能研 ]
価格:1,575円(税込、送料込)




あなたにおススメの記事
関連記事