新型 日産エクストレイル一見さん感想記

Uni

2013年12月14日 20:16



横浜スカイビルに用事があり、たまたま通りかかった日産のグローバルギャラリーに
新型「エクストレイル」が大量展示してあったので見てきました。

NISSAN GLOBAL HEADQUARTERS GALLERY

初めて来ましたが、凄いですね。ここ。
モーターショーの展示ブースみたい。ショーと違い非常に空いていて素晴らしいです。
トヨタのトレッサ横浜のようにショッピングモール内にある"わいわい感"とは違い、大人な雰囲気。
美術館とまではいきませんが、営業マンが一切寄ってこないで、車をゆっくり見て回れるのはいい感じです。

さて新型のエクストレイル。
私は先代のエクストレイルがデザイン的に武骨すぎて嫌いでした。
新型はというと「いいねぇーこれ」です。
ムラーノのデュアリスとエクストレイルの中間という感じ。

LEDポジショニングランプの使い方なんかも、「とりあえず付けました」的なことはなく、デザインとして統一感があってスマートです。
日産のV字のグリルも綺麗にまとまってますし、いやーいいですね。

もともと、ハリアーやBMW X3に乗っていた私。
スマートなSUVが大好きなんですね~。

後ろも。

ハリアーっぽいくて◎。('ω')
マフラーの吹き出し口がなくて探しちゃいましたが、きっと真ん中の下にある格子状のスリットの中なんですね。
確かに1本だとかっこ悪いので、このように隠すのはアリかもしれない。
2本出しやOptionで出せるのかまではカタログもらっていないので分からないけど。

さて。ではトランクから。

最悪7人乗りも可能な車ですが、2列5人乗りでもラゲッジが広いとは言い切れない。
この状態で550Lが可能とのことだが、アテンザワゴンの506Lと比べても明らかに狭い。
単に縦方向の余裕度が違うからだと思いますが、私の釣り荷物として換算すると、クーラー20Lx1、ドカット(釣り道具)x1で精いっぱいかと。もちろん縦には積めますので上に二段にすれば余裕はでそうです。ワンピースのロッドとかはどちらにしても分割可倒式のリアシートを倒さないとだめですけど。
かと言ってダメダメという意味ではなく、SUVとしては標準的かな。
CX-5やBMW X3なんかとあまり変わらないという意味では及第点ではあります。

ということでそのまま後席へ。

広い!
アテンザより圧倒的。
開放感ハンパねー。
足元の余裕が大きい。175cmの大人が座って、膝元から前席背もたれまで20cmくらい。
前席は私のドライビングポジションに合わせてありますので、それでもこの余裕は素晴らしい。


では前席へ。

インパネの雰囲気は非常に良いです。ハンドルも本革で質感も、持った感じもしっとりしっかりでいい感じ。
メーターも見やすく、センターにはインフォメーションパネルがカラー液晶で表示されていて、見やすい。
200-250万円のクルマとして考えると、とても頑張ってます。
アテンザは価格帯が50万円ほど上ですが、モノクロの荒い液晶ですので、こういうとこって偉いなと。
インパネ上面もすっきりしていて、余計なでっぱりもなく運転しやすい印象。


ナビ、エアコンなども操作しやすい位置で言うことない。

完璧か?とか思いましたが、一つ難点が。
シフト。
レバー見たら「あれ? L-D-N-R-Pしかない。。。あれ。あーCVT?」
と気づきました。
そう。
CVTしかないんですね。どーりで。だからパドルシフトもないのか。

CVTねぇ。日産はCVT大好きな会社ですが、Activeな車にまでCVTはどうなんでしょうか?
実際試乗してないのでなんとも言えないのですが、実家の母が乗っているCUBE、レンタカーで乗ったJUKE、アテンザの前に乗っていたエスティマハイブリッド、すべて運転という意味では楽しくない。
私がステレオタイプなのかなーとか思うこともありますが、少なくとも私はギアをシフトダウンさせたりする作業が楽しくてしょうがない人なんで。というか、自然とそれができている人で、染みついているからなんだと思います。
ただ、走る楽しみみたいな軽快感、爽快感がQuickに得られるのであれば、別にギアに拘ることなくCVTでもいいと思うのですが、今まであまりいい思い出がないだけ。

日産のこのエクストレイルはというと、2.0Lで、147ps、21.1kgf・m。燃費は16.4km/L。
アテンザのSkyActive2.0と比較すると、155ps、20.0kgf・m、17.4km/L。
多少の違いこそあれ、ある程度拮抗してますね。

ただトルクカーブを見ると、ちょっと違う。

エクストレイル MR20DDエンジン


アテンザ SkyActive2.0


エクストレイルのほうは、常用域の2000rpmで見ると、だいたい160N・m。
アテンザは、2000rpmで180N・m。
これはアテンザのほうが、低い回転域でもパワフルであることを示してますので、それだけ車の出だしが軽快ということ。

エクストレイルのトルクカーブ(青)を見ますと、2000rpm以降はゆったりと最大トルクである4400rpmまで上昇していくのに対して、アテンザは、実質3000rpmでほぼ最大トルクが発生している。これもやはりSkyActive2.0のほうがレスポンスが非常に良いだろうと予想されます。

まぁこれは単にエンジン特性であって、実際はシャシーが乗っかってという話だから走ってみないと何とも言えませんが、スペックだけ見てると、アテンザほど楽しくはない車なんだろうなと言えます。

このあたり、走りの質感をエクストレイルに求める人は難点だし、背が高くてコストパフォーマンスが良くて、質感もあってデザインが良くて、ということが最優先であればあまり気にしなくて良いのかもしれません。
あれ?このレビュー・・・・似たようなこと書いたなと思ったら、以前レンタカーで乗ったJUKEと同じか。

それでもJUKEよりは遙かに質感が高いし、購買意欲がそそられるデザインだし、ぱっと乗って「あ。いいね」と思える感性を与えてくれるのはとても大切。もちろんJUKEより全体的に50万円高いので1グレード上の車種なんだから当たり前と言われれば仕方ないものの、きっちり進化はしています。

ですので、以前のエクストレイルで載せていたような、クリーンディーゼル乗せたら、トルク問題は解決すると思うんだけどな。
そこだけ改善してくれたら、楽しい乗り物になりそうです。

新型ハリアーも気になる存在ですので、チャンスあれば見てみます。

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